忙しいキーマに代わって久しぶりに昼ご飯を作った。
と言っても複雑な料理はできないので冷蔵庫にあるもので時間をかけずに作る。
弁当箱に詰めると少しだけよく見えるから不思議だ。
そういえば弁当というと、学生だった頃の面白いエピソードを思い出した。
僕がまだ高校生だった頃、
学校では3時限後と4時限後にそれぞれ30分の昼休みがあった。
マンモス校ゆえの売店と食堂の混雑を避けるためだったが、
弁当はいつ食べてもいいことになっていたと思う。
ふざけて授業中に食べたとしても、やかましくは言わない校風でもあった。
ある日の昼休み、弁当を食べ始めた時に教室の前の席でヒロシが騒いでいる。
どうしたのか見てみると、ヒロシが開けた弁当箱には白いご飯だけがぎっしりと詰まっていた。
話を聞くと、ヒロシの家ではヒロシが弁当箱を一つ、
そして父親がおかず用とご飯を分けて二つの弁当箱を持って家を出る。
その日は母親が取り間違えて、父親のごはんだけをヒロシに持たせたということらしい。
「ひろし~ 蓋持ってまわってこい!」 教室の誰かが声をかけている。
博はにこにこしながら弁当の蓋を持って級友たちの席を回り始めた。
みるみるうちに蓋の上には豪華なおかずがてんこ盛りになっていった。
卵焼きやエビフライ、明太子、女子がくれたこじゃれた形の手羽から揚げまで乗っていた。
それはヒロシにとっていままででいちばん豪華な弁当だったに違いない、
至福の食事が終わって 「明日からもこの手で行こうかな~」 とか言って皆を笑わせていた。
同じ頃、ヒロシの父親も弁当を開けて面食らっていただろう。
中身が、おかず+おかず+ご飯 なのだから。 ナン
お盆に実家から貰って来た、うなぎの白焼きでひつまぶしを作った。
久しぶりのウナギに粉山椒をたっぷりかけて、いただきま~す。
そうめんとサラダ、炭水化物と野菜。
ちょっと偏った食事だがたまにはあっさりとしたものが食べたくなる。
新作の角皿にキーマが盛り付けた、薬膳カレー 福岡悠遊バージョン。
美味しそうでしょう。