佐賀のバルーンフェスタが始まった。
世界中から集まったバルーンのパイロットたちが、その技を競う。
年に一度の、佐賀市を挙げての一大イベントだ。
僕の家から個展会場の欒(まどい)までは、車で約一時間半。
このバルーン着地点のど真ん中の田んぼ道を走ることになる。
田舎はのんびりとして、規制がない。
しかもここを通る時は、次々と降りてくるバルーンの着地時間と、
丁度重なってしまうという偶然にも、恵まれている。
ゴーッ!ゴーッ!というバルーンの火を焚く音を間近に聞きながらの運転は
ソワソワとして、全く落ち着けない。
今、一機目が着陸した。車からほんの50メートル位の田んぼの中だ。
2機目、地上10メートル位のところで着陸に備えてパイロットたちが
声を掛け合っているのが聞こえる。
顔もはっきり見て取れて、緊張感にあふれている。
3機目は…、あッ、危ない!!
電線を引っ掛けそうになって、寸前のところで上昇した。
車の運転は、すっかりバルーンに気を取られて蛇行運転になっている。
危ないのは僕も一緒だ。
ギャラリーのオープン時間の10分前だけれど、
「…ちょっとだけ。」と自分に言い訳して、車をあぜ道の端に寄せた。
バルーンを追いかけて車でついてゆくスタッフたちの慌ただしい足音を聞きながら、
いつか、僕もバルーンに乗ってみたいな…などと思う。
あっ、まずい。
個展の始まる時間だ。
急がなくては!!
車で走っていると前方にはたくさんのバルーンがフワリ、フワリ、
稲刈りが終わった佐賀平野の風物詩。
バルーンは風まかせで、目の前ににいきなり降りてくる。
まじかで見ると意外に大きい!
地上スタッフの活躍も重要らしい。
近くに行くと、ガスバーナーの音が、ゴーッ!ゴッ!ゴーッ!
地上に降りたバルーンは、手際よくたたまれて車で移送。
ただ今個展会期中のギャラリー欒(まどい)をご紹介します。
築200年の民家を移築して1周年、手入れの行き届いた庭木
頑丈な造りの入口の扉
1階の喫茶室から階段を上って展示室へ
むき出しの梁には風格が漂う。
ロフトスペースのような展示室
移築する前は、屋根も破れていて、かなり傷んでいたらしいが丁寧に再生されている。
吉田求 手びねりの器展 2008.10月28日(火)~11月2日(日)
AM10:00~PM7:00
ギャラリー 欒 まどい
佐賀市東佐賀町14-30
☎0952.28.0752
工房)武雄市山内町宮野1832-1
☎0954.45.6186