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『 桃林窯 器こぼれ話 』

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マグカップ

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桃林窯で人気のマグカップは、年間売り上げ一位を20年間続けているベストセラー。
少し大振りで側面に2か所のくぼみをつけ、持ちやすいようにしていて、
用途の広い使い勝手が人気の理由だ。

ロクロで作り、半乾きの時にくぼみをつける単純な作業だが
ロクロ成型の難易度が高く、作る時はいつも苦労している。
普通の器は右回転のロクロで作った後、少し乾かして裏返し、左回転のロクロにかけ高台を削る。
作業の比率は7:3くらい。
ところがこのマグカップに限ってはほとんど削りをしない。
作った後に高台を糸切りし、壊さないように左右の中指、薬指4本をひし形に使って作業板に移したらその形のままが焼き上がりの形になる。

在庫がなくなったら作り足すことを続けて、もう3000個くらいは作ったと思うけれど
作る時は集中しないとうまくできない。
半日ロクロに向かって1つもできないこともある。
40~50個作るくらいが集中力の限界で、数を作ることが難しい。


昨年末に50個の湯のみの注文があり、納期が12月30日という短納期の依頼を受けた。
50個の湯飲みは小窯には入りきらないし,大窯には少なすぎる。
そこで思いついたのが 「大窯いっぱいのマグカップを作ってみよう!」 だった。
さっそく作業を始め、一日目は注文の50個の湯呑みを作り、
2日目は午前中に土の準備をした後にロクロに向かった。
途中何度も集中力が切れそうになったが、準備した土をすべて使い切って120個のマグカップを作り終えたのは夜の9:00頃だった。
ヘトヘトになるだろうと思いながら始めた作業だったが淡々とした作業が終わってみると、疲れよりも達成感のほうが強かった。
その後乾燥を待ち、化粧掛け、素焼き,施釉、本焼きと作業を進め、湯呑とマグカップは完成し、12月30日の納品で去年の仕事納めとなった。                    ナン                                                

   

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コーヒーに限らず、いろいろな用途に重宝している。
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作り終えたものを並べてみると壮観だった。
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午前中から作り始めたので最初に挽いたものはもう乾き始めている。
作ったばかりはまだ水気が残っている。
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焼き上がりは上々、窯の還元の具合でほのかに明るい色の御本が出ている。
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今年もどれくらいの数のマグカップを作るだろうか・・
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# by my_utuwa | 2017-01-24 18:21 | Comments(0)