『 桃林窯 器こぼれ話 』

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もしかして・・・。

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「キーマさん、すぐに病院に来られますか?」
そんな電話で始まった悪夢のはじまりだった。
何となく食欲が落ちて、食べられなくなり、
軽い気持ちで病院の戸をたたいた数日後のことだ。

超音波の検査中に、「あれ?」という先生の声が聞こえた。
そんなことはすっかり忘れてお茶をしていた時、
病院からこんな電話がかかって来たのだ。

「あのね、もうちょっと詳しい検査を受けてくれるかな・・?
ここじゃ、機械がないから大きな病院へ行って詳しい検査をしましょう」
「えっ?検査?何かあったんですか?」
「それを調べるんですよ・・」
なんだか歯切れの悪い先生の言葉を聞いて少しだけ不安になったけど、
どうせ何かの間違いだろうと、深くは気にしなかった。

一週間後、結果を聞きにもう一度来てくださいと言われたが
それより先に電話があった。
「キーマさん。あのね、MRIの結果が出て
今後の治療の方針を他の先生とも話あっているんだけれど、今から来られる?」
「えっ?治療?何かあったんですか?」
さすがに、ちょっと怖くなってきた。

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病院につくと、すぐに先生に呼ばれた。
「あのね、変なのが映っているんです。
こんなところにこういうものはないんですよ、ふつう・・。
もう少し詳しい検査をしてみましょう・・」
先生のペン先は、背骨から湧き出ている丸い黒い影を指していた。
「変なのって、なんですか?あの・・、癌とか?」
癌と言う言葉は声にしたくなかったが、この空気だとそれしかない・・。


「う~ん、今は分からないな・・・。
どんな結果が出ても検査は粛々とやりましょう。
今は良性見たいに見えるけど、どう化けるかわからないですよ。これ・・・」

脊椎腫が疑われる・・と書いてあった。
ネットで調べると、ほぼ致死率100%の難病だ。

よく見ると黒い影の大きさに、何か見おぼえがあった。
あれ?これってたしか子宮筋腫じゃないの??
昔から持っている筋腫の場所は詳しく知らなかったけど、
大きさがほぼ一緒だ。
「先生。これ、もしかしたら
毎年検査を受けている子宮筋腫の影かも・・です」
「えっ?子宮筋腫?キーマさん持ってるの?だったらそうだ!!」

念のためにMRIの写真を持って、かかりつけの婦人科の病院に行った。
「大丈夫ですよ、毎年チェックして筋腫に間違いないです!!」
ひゃ~、まるで荒れ狂うジェットコースターから
無事に降りて来たような気分だった。
よかった~!!

帰ってすぐにナンに報告すると、固まって冷たくなったナンの顔に
ゆるゆると赤味が戻って来た。      キーマ




きちんと並べた新作の箸置き。
見えないけれど、ちっちゃい足が付いている。

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下の方にしのぎの入った、マグカップ。
手にしっとりとなじむ一点もの。

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全面に刷毛目を施した湯呑み。
鉄分が多い土の力がわき出るようなダイナミックさが、いい感じ。

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実はこれ、最近一番好きな花入れだ。
小さく開いている所から、少しだけ花を生けている。
今の季節はフジバカマ・・。
楚々とした茶花がとてもよく似合う。
皆さん、ぜひ見に来てくださいね?!

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by my_utuwa | 2014-09-22 21:48 | Comments(6)

夏の終わりにプチ贅沢

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夏の終わり、8月31日には必ず行く店がある。
キーマのちょっとした記念日でもあり、過ぎていく夏をおしむイベントでもある。




駐車場から階段を降り、木の橋を渡って帳場まで行く。
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橋の上からは三階建ての、ひときわ立派な離れが見えた。
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帳場前の清流を引きこんだ池。
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帳場格子にみたてた入口がなんだか高そうな雰囲気だ・・・
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予約の確認が済んだ後、離れの二階の部屋に案内してもらった。
ここは全室が離れで、厨房で作った料理を仲居さんが運んでくれる。
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毎年、同じ日に来ていて、今回で20回目くらいだろうか。
案内されるのはわりとこの部屋が多い。
外はまだ明るく、セミも鳴いていた。
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ゆっくりとビールを飲んでいると、まもなく料理が運ばれ、
派手な盛り付けには彼岸花が飾ってあった。
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川魚は実は苦手、でもここの鯉のあらいだけは別で、
薄切りの身が引きしまっていて淡白な清涼感がある。

でも真ん中にある皮は食べられない。
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つめたく冷やしたユッケ、
多分腹身の部分だと思うけれど、味が濃くてなかなかの美味。
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二種類のみそだれがあり、好みのたれを絡めて薬味をのせてさらに柚子胡椒をつけて食べる。
僕は辛めが好みだがキーマは少し甘いのが好み。
ビールが進むんだ、これが。
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長皿の盛りつけは、なんだか分からないまま食べてしまった。
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ローストビーフも美味しかった~
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コース料理の締めはウナギと御飯。
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この料亭、僕が会社勤めをしていた20代の頃、
会社に来客があるたびに、専務や常務に連れられてよく来た覚えがある。
宴会キャラでもなく、無愛想な僕が何故・・? と、いつも不思議に思っていた。

そのころは会食が退屈でここに連れられることが嫌でしかたがなかったが、
今では一転して年に一度ここに来ることが楽しみになっている。


着いたときに気付かなかった水車が池の奥で回っていた。
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支払いを済ませて、短かかった夏を惜しみながら帰ることにしよう。
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橋の上からさっきの離れを見ると、明かりがついている。
仲居さんの話では、三階建て離れはチャージ料金が別に必要らしい。

ま、来年も二階でいいな。
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by my_utuwa | 2014-09-05 01:31 | Comments(1)