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『 桃林窯 器こぼれ話 』

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新茶の季節

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新茶の季節を知っている若い人は、ちょっとシブイ!!かもしれない。
お茶好きは、八十八夜の新茶の頃を楽しみにしている。
夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂って
茶摘みが始まる。
たすきがけのお姉さんはいないけど、本当に唄のとおりに茶摘みが始まる。

九州の有名な茶どころといえば、
嬉野茶や八女茶、星の茶はそうだろう・・。
長崎の早岐茶市は歴史があり、毎年多くの人でにぎわう。
お茶好きの私達は、お茶屋さんで毎回キロ単位のお茶を買い求める。
人に驚かれるのも、たびたびだ。

そんなことをご存じなのか、毎年おいしい新茶を
プレゼントしてくれる友人や知り合いがいる。
本当にありがたい。

八女茶はちょっと甘めで、まろ味がある。
嬉野茶は最初に少し渋みがあって、後からとろけるような甘みが来る。
友人から送って来る静岡茶は、九州のお茶とは全く違って
舌に優しいコクがあって、後から追いかけてくる緑のほんのり甘い味が印象的だ。

先日、日本茶カフェを経営している友人から新茶の八女茶と
和菓子をいただいて、これもまた胃袋をギュッと掴まれた・・。
なんで皆さん、こうもツボを心得ていらっしゃるのだろう・・・。

姪っ子は、母の日に合わせて
京都からお茶を使った和菓子を送ってくれるという凝りようだった。
子供のいない私には、思いがけない嬉しいサプライズだった。

いつもはあわただしく飲むお茶も、この季節だけは特別・・・。
ゆっくりと味比べして楽しむことも、うちの恒例の一つなのだ。 
                            キーマ



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ナンが作った、炭化焼締めの急須
手の中に収まるくらいの小ぶりの急須だ。
こんな急須で少しさましたお湯をゆっくり入れる。
しばらく待って、湯呑みに注ぐ。
一滴も残さずに切って呑むのがコツ。
お茶切れが抜群にいい急須でないと、お茶は美味しく入らない。

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最近はこんな片口を湯さましに使っている。
熱いお湯を入れたら、お茶は台無し。
少しさまして、適温になるまで待つ。
胴の部分に綺麗な火むらが入っているからかな・・。
なんとなく撫でながら待っている。

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手の中にスッポリ収まるので、いつも手にしたくなる。
これほんとはぐい飲みなんだけれど、
小さくてかわいいから、
ギャラリーでは、お客様にお出しする一口湯呑みとして使っている。

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小石付きの、急須と共に・・。

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うわ~!!出た~!!
ナンの好物、塩大福だ!!

私はこれが苦手。 だって、ご飯にあんこはありえない!

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カフェカプチーノ。
外国からのお客様に出すと、受ける。
でも、外国からの人には
コーヒーークリームをつけることをお忘れなく・・・。

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最近作ったしのぎ入りの湯のみ。
うちではモニターも兼ねて、遠慮なく使っている。
次の個展では、デミカップコーヒーに使うつもりだ。

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京都からのお取り寄せの和菓子・・。
新茶と共にプレゼントしていただいた。
さすがに京都・・・、美味しゅうございました。

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by my_utuwa | 2013-05-31 20:31 | Comments(5)

さよなら、シド・・・。


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窯開きが始まった2日目の朝、いつものようにシドの水鉢に
大好きなボウフラを持って行った。
いつもならすぐに水面まで上がってくるのに、この日はいくら呼んでも上がってこない。
どうしたのだろう・・。
ふと見ると、昨日の餌もそのままだ。
「シド?」
水草をそっとかき分けて覗いてみると、
お腹を上にして、白く変色したシドが目に飛び込んできた。
「シド!!」



シドは静かに死んでいた。
突然の、予期せぬ別れだった。
メダカとはいえ、シドとは長い付き合いだった。
手を近づけるとキスしてくれるし、プチプチマットで一緒に遊んだこともある。
ボウフラが好きなシドの為に、ボウフラを養殖してもいた。
そんなシドが死んでしまった。



せめて最後ぐらいは、裏の広い湖で泳がせてあげよう・・。
そう思って、シドをそっと手のひらに載せて湖へ向かった。
風もなく、鏡のように静かな水面に、小さな雨が降って来た。
「シド、ほら、広いでしょ・・?向こうまで泳いでごらん・・。」
そう言ってシドを水の中に放した。
でもシドは横になって、湖に浮かんだままだった。



「沖の方まで行ってごらん。広いよ・・。」
そう言って水の中で手を揺らすと、シドはゆっくりと沖の方へ流れて行った。
流れてゆくうちに、いつものようにお腹を下にして
まるで泳いでいるみたいに、波紋に乗って体が揺れた。
だんだん沖へ流れてゆくと思ったら、ゆっくりとこっちの方に顔を向けた。
いつもボウフラを待つ時のように、大きな目はまるで私を見ているようだ。
ぱっちりとした大きな目。いつもの変わりのないシドだった。




まるで最後のあいさつをしているみたいで、涙が頬を伝った。
「さよなら、シド。もう行くね・・・。」
シドが、なんだか逆に私を見送っているような錯覚を覚えて、
切なくなった。
涙がとめどもなくあふれてきた。
シドを振り切るように背を向け、振り返りたい気持ちを抑え足を速めたら、
突然大粒の雨が降りだしてきた。
                                キーマ





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ネジキ
花はまるでスズランのような白花で、一列に並び
下向きに咲く。
若葉や赤褐色の冬芽が美しく、ギャラリーにもよく活ける。
幹はねじれていることから
この名前が付いたそうだ。

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コツクバネウツギ(スイカズラ科)
花のガク片だけが残った姿が、羽子突きの羽に似ている。
花も小さいことから名前が付いたそうだ。

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ソクシンラン(ユリ科)
よく見かける多年草の花。
細い葉の中央から花茎を出す。
素朴な形だけれど、活けて見ると
花の間を引き締める、名脇役の花。

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皆さんご存じのシロツメクサ。
普通なら写真に収めようと思わないだろうけれど、
なんだかシドにぴったりだと思った。

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なんだっけ・・・。
名前を教えていただいたのに、忘れてしまった・・。
どなたか教えていただけませんか?

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クンはこの日もスヤスヤと眠っている。
「クン・・・、シドは死んじゃったんだよ・・」
そう呟いても、びくともしない。

この日も私の布団にもぐりこんで、
顔だけいっちょ前に出している。

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はじっこに遠慮するのが、クン流だ・・・。

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by my_utuwa | 2013-05-18 22:12 | Comments(11)

深い味わい・・ 日本酒

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米どころ佐賀県では日本酒を造る酒蔵が多く、毎年3月頃にはあちこちの酒蔵で新酒の蔵開きが始まる。
毎年行ってみたいと思いながらも、ちょうど個展と重なる時期なので、まだ実現していない。


個展が終わり一息ついた頃、行きつけの酒屋に寄ってみた。
欲しかった酒は、世界最高権威と評される「インターナショナル・ワインチャレンジ2011」で日本酒部門最優秀賞を取った佐賀の酒 「鍋島大吟醸」。  
当然完売で、ほかの銘柄も品数が少なく数本しか置いていなかった。
一時期焼酎に追い越されてしまった日本酒が見直され、いまは人気らしい。
次の入荷がいつなのか、何本届くかもわからないと言う酒屋のオヤジに、
入荷したらくれぐれも連絡をするように頼んでおいた。

数週間後・・・、連絡がきた!!
「鍋島の、入ったばい!」 電話の向こうで自慢げに言う声が聞こえる。
「夕方行くけん、とっとって!」と答えた。  

その日は早めに仕事を終え、
出し渋る酒屋のオヤジから2本の大吟醸を、ひきはがすように買ってきた。

早速家に帰って飲む分量だけを片口に注ぎ冷凍庫に入れて20分。
待ちに待った一瞬だった。
僕もキーマも目を丸くして「すごい~!!」の一言。
フルーティーでふくよか、奥行きが長くキレもある。
酒造り職人の心意気におもわず「参りました。」と言ってしまうくらいに素晴らしい味だった。

残った分は少し間をおいて、熟成させて飲む方がいいのだが、
我慢できずに、あっと言う間に飲んでしまいそうな気がする。     ナン


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冷蔵庫でゆっくり冷やすところを、
待てずに片口ごと冷凍庫に入れた。

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香りを楽しむ吟醸酒にはたて長のぐい呑がいいようだ。

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常温で飲む醸造酒は平口のぐい呑で。

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by my_utuwa | 2013-05-06 13:46 | Comments(8)