『 桃林窯 器こぼれ話 』

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ニューフェイス

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キーマの次の車の候補はいくつかあった。
僕は車好きなので本当に悩んでしまうが、これは逆に至福の時でもある。

一番目の候補はフォルクスワーゲンが秋に発売予定のUP!
軽自動車に近いサイズで燃費もいい、値段は160万円を切って出てくると予想している。
デザインに癖があるが、どんな車なのか気になってしかたがない。
でも販売店が売り始めるのは年明けになりそうで、それまでは待てない。

二番目の候補は5月24日から市販された、新型スマートクーペ、
キーマが乗っていたスマートの最新型になる。
最近のユーロ安で価格を抑え159万円で発売された。
早速佐世保ヤナセに問い合わせたが、展示車はまだ置いていないことに加えて
受注生産になるという。
気の長い話だ・・ これも待てない。

現在ヤナセでは新型スマートを159万円、旧型スマートを184万円で売っている。
いわゆる逆転現象だ。
新型が出たのに旧型を高い値段で買う気にはならないし、そもそも予算オーバーだ。
そこで、年式の新しい旧型スマートを中古で探すことにした。


ネットで探し当てた京都の中古車店は、
京都なまりが語尾に残る話し方をする男性が担当だった。
車を見ずに購入を決めるわけだから、値段の交渉からオプションの設定
登録の条件や保証の確認などの細かい打ち合わせを何度も繰り返した。
打ち合わせの途中、一度だけ怒った事があった。
京都なまりの男が急に条件を変えてきたことに腹を立て、
僕は思わず佐賀弁でどなりつけてしまった。
京都なまりの男は「上司に相談します~」と言って電話を切り、改めて電話をかけてきた。
「そしたらお客様のご要望どおりにさせてもらいます~」


ほどなく、新しい車は我が家に届けられ、
積載車から降ろされた白いスマートは思った以上に真新しかった。
100万円の予算を少しだけ超えてしまったが、キーマは喜んでいる。
「なんだか、可愛いいね。女の子かな?」

これからしばらく我が家の一員として活躍してくれる。
                                  ナン



2代目スマートも小回りが利いて使いやすい。
燃費も期待通りだった。
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第一候補だったフォルクスワーゲンUP!
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第二候補だった新型スマートクーペ。
よく見ても旧型スマートとの違いはわからない。
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初代スマートを手放す前に2代目と並べてみた。
なんだかオセロゲームみたいになってしまった。
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by my_utuwa | 2012-07-31 16:48 | Comments(13)

ドナドナ

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車の調子が変だと感じたのは、ゴールデンウィークが終わった頃だろうか。
ナンが中古車屋で買ってきてから、まだ半年ぐらいしか過ぎていない。

その車を一緒に見に行った時、小ささと可愛さに即決した。
燃費が良くて、小回りが利く。
なんと言ってもクリクリした顔が、愛らしい・・。

車を手に入れて、スーパーで買い物を終えて駐車場に戻ってみると、
よく人が車の周りに集まっていた。
「すごくかわいい車ね、何ていうのこれ?」
聞かれるのも、一度や二度ではない。
そうなると、まるで自分の子供でも褒められているような、
変に嬉しい気分になるのだった。

ある日、ナンと一緒に峠を越えて温泉に出かけた日のことだった。
峠を登り始めたばかりだというのに、様子が変だ。
ギアが変速しない。
ドライブモードのまま登ろうとする。
峠の坂がどんどん急勾配になってゆくのに、シフトダウンしないまま苦しそうに車が唸りだした。
そのうち焦げ臭いにおいがしてきた。
「ちょっと、変だよナン。車を止めようよ」
車を左に寄せて、しばらく休ませて事なきを得たが、
その日を境に、何となく車がつらそうにするのを感じるようになった。

「買い替え時かな・・。この車古いし、へたに修理するより状態のいい車に
買い替える方が安くつくかもな・・」
情が移ってしまった車なのに、ナンがそんなことを言い出す。
「車検がまだ半年あるし、今なら買った時と変わらないくらいの値段で手放せるから、
キーマそうしよう。」
車のことはさっぱり分からないが、ナンがそう言うんならそうなんだろう・・。
大きな目が、そばで泣きそうな顔をしているように見えた。
「車だから感情はないのよ・・。」自分にそう言い聞かせたが
なんだか、つらい・・・。

「車を手放そうと思ってるの・・。」ある日そんなことを義弟に言ったら
「それ、おれが買いたい!!」と、願ってもないことを言う。
「えっ?ほんと?買ってくれるの?」
義弟は、メカニックで車が大好きだ。修理して手を加えて、ずっと乗り続けたいという。
きっと大事にしてくれるに違いない。それにいつでも会える・・。
自分に無理にそう言い聞かせて、手放すことにした。
車が売られて去ってゆく時は、きっとドナドナの子牛みたいに涙が出るにちがいない。

一週間して、義弟がやって来た。いよいよ別れの時だ。
義弟が車に乗って、手を振った。
「あ・・、私の車が・・・」  車がゆっくり動き出した。

「えっ・・、あれ?」
なんでだかわからないけれど、車がとても嬉しそうにしていた。
大きな目をクリクリさせて、まっすぐ前を見て、
まるでこれから遠足に行く子供みたいに、喜んでいるようではないか・・・。
なかに乗っている義弟は、もう車のお父さんだ・・。
行ってきま~す、とそんな感じだった。

「なんだか、あっさりした別れだったよね・・」
涙、涙の別れのはずだったのに・・、 あっという間に親離れして、
すっかり肩透かしを食らった私は、トボトボと自宅へ続く坂道を上がった。
                                   キーマ
                              

 



可愛くて小さいサイズはどこにでも止めることができた。
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ナンは友達が来るたびにメルセデス製のエンジンを自慢。
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ワゴン車の半分の大きさ、燃費も半分。
わ~ん、カムバック!!
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by my_utuwa | 2012-07-16 13:45 | Comments(18)