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『 桃林窯 器こぼれ話 』

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角、角、四角。

最近、ナンは角皿をよく作る。
ナンのマイブームだ。
不思議と注文は、いつも同じものが重なる。
たとえば湯飲みだったら、同じ湯飲みばかり頼まれるし、
足付きの器だと、たて続けに足付きの器ばかり頼まれる。

今は角皿だ。
大、中、小で角皿や長角皿をいろいろ作ってほしいと、ある写真家に頼まれたのをきっかけに、
角皿ばかり頻繁に注文が入ってきた。
先月はオープンを控えた料理屋さんから。
そして先日は知り合いの工芸作家が、
自宅で使うオードブル用の角皿を一揃い頼んでくれた。
知り合いは、出来上がりが少し遅れても大目に見てくれるだろうと、
ナンはちょっと脇道にそれて、自分の作りたい角皿を
気分にまかせて、好きなように作っている。

いったん作陶に入ると、
自分なりに何かのテーマを頭に浮かべ、思いつくまま手を動かすらしい。
テーマは、新しい土だったり、釉薬だったり、形だったりする。

今度の角皿は、そんな中のテーマのひとつ。
窯から上がったばかりの角皿は、いろんな形や表情をしていて面白かった。
まだ熱気がたちこめている窯場を、ナンの邪魔にならないようにそっと脇から覗く。
私にとってもワクワクする瞬間だ。
「危ないからあっちへ行ってろ。後で見せてあげるから。」
と言われながらも、気持ちが窯場から離れない。
見たいのを我慢して、頃合いのいい時にあらためて見せてもらう。
「わ~、これいいね。写真とってもいい?」
「まだ仕上げていないから。ダメ!」
そんなやりとりをしながら、ほんの一部を借りてきた。
料理もちょっと乗せてみて、
自分だったらこんな風に使いたいなと思いながら、シャッターを切った。

                      キーマ



  
粉引きの長角皿。(19cm×37cm)
どーんと、ボリュームがある。
ところどころに貝殻の跡があって、いいアクセントになっていた。
ゆるやかに変形した長角で、全体の印象は柔らかい。
オードブルが似合いそうな皿だ。

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すっきりとした長角皿。(21.5cm×35cm)
どちらかというと、洋食系が似合いそう。
ワイングラスや洋食器と組み合わせて使ったら、おしゃれだと思う。
両サイドは大きなしのぎを入れてアクセントにしているが、持ち易さも考慮されている。

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炭化焼締の取り皿。(12.5cm×12.5cm)
ずっしりとしている。
取り皿というよりは、意外な使い方をしたい。
白身魚のマリネを一人分ずつのせたり、
生春巻きを盛り付けるのにもよさそうだ。

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粉引き線刻皿。
薄作りのせいか、とても軽く仕上がっている。(16cm×28cm)
メインの料理を盛り付ける、例えば肉や魚など。
表面の色がきれいで、ナンはお気に入りだ。
個展でも、とても人気があってすぐに売り切れた。
沖縄のギャラリーから注文が入って、先日納品が無事に終わった。

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冷蔵庫のおかずを盛り付けてみた。
せっかくなので、盛り付けた感じも見たかった。
カップは、去年の作品。
冷酒用に作ったものだが、もう全部売れてしまって今はない。
これだけ見本としてとっておいて、今日は小鉢として使ってみた。
中身は、ひじきの煮物。

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シーザーサラダ。

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こんにゃくのきんぴらと筍。

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これは私が大好きな、大好きな粉引きの長角皿。(22cm×42cm)
釉薬が流れた跡がとても美しい。
縁はほんの少し高くなっていて、盛り付け易さが抜群だった。
シンプルだけど、料理を盛り付けたらとたんに映える。
テーブルの上にいつも置いて、買ってきたお寿司やフルーツにも使いたい。
今回はオードブル風に使ってみた。
とても地味なおかずだって、さまになった!

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最後に大角皿。(31cm×31cm)
真四角で、とてもシンプル。
もったりとした白化粧とマット釉がかかっている。
思わず使いたくなって、ワクワクした。
白い粉引きは、緑の葉っぱもよく似合う。
和でも洋でもいいかな。
小さなカップや器を使って空間を見せる盛り付けにもいい。

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・吉田求 うつわ展
  
期間) 平成22年6月1日(火)~6日(日)
  AM11:00~PM6:00

場所)  ギャラリー画 がや 椰
  福岡市城南区東油山3-29-30
  TEL)092-873-0033

  

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by my_utuwa | 2010-05-20 23:09 | Comments(29)

忙中閑在り


窯開きを目前にしながら、なんとなく作陶の気分になれず、呑気にしていた。
カレンダーの日数を数えたら、いよいよ迫っていることに気付き、
慌てて準備を始めた。
徹夜に徹夜を重ねて、どうにか前日の夜に上がったものの、
すでに辺りは真っ暗になってしまって、
飾り付けまでたどり着くことができなかった。
翌朝早起きして、セッティングを急いでいたら、朝一番のお客様が来てしまった。
「何かお手伝いしましょうか?」
と、声をかけてもらうほど僕はあたふたしていたようだ。
前日の雨で買台やテーブルはぐっしょり濡れて、それらを拭きあげるのにも
思わぬ時間が過ぎてしまっていた。

やっとのことで準備を終えると、うって変わって僕には時間ができる。
ディスプレーや接客はキーマの得意分野だし、下手に手伝うと邪魔になったりする。
へろへろに疲れた体で駐車場の草払いや看板の設置をして、
散らかした窯場の掃除を済ませる頃にはもう昼が近かった。
忙しいキーマに「昼ご飯はどうする?」と聞くのも野暮だな。
「たまには作ってみるか。」と独り言をいいながら冷蔵庫を開けてみた。
「あり合わせでなんとかできそうだ。」

料理と焼き物作りは似ている。
混ぜて、整えて、火を通せば大抵のものはできあがる。
せっかく作ったので弁当箱に詰めて写真を一枚撮ってみた。

ちょうど出来上がったところにキーマが戻ってきた。
                         ナン

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僕は稲荷ずしが大好きで、キーマによく作ってもらう。
酢を利かせたものが好きだけど、キーマの稲荷ずしは
僕にとっては今一つ、酢が足りない。
だが、今日のは違う。
酢が滴るくらい効かせた。
大きく作って、ぞんぶんに食べることにした。


左から、梅肉、ウインナー、さつま揚げ、卵焼き、チキンソテー
そして、稲荷ずし。

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調子に乗って翌日も作ってみた。
ナン特製、ホットサンド。
中はポテトサラダ、レタス、ハム。
僕は、マヨネーズが好きなのでたっぷり入れた。

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そして次の日は、おにぎりプレートランチ。
定番のおかず、ハム、卵焼き。
高菜の目張りむすび、のりむすび、ふりかけむすび。
ちょっと野菜が足りなかったかな?

これで冷蔵庫は空っぽ、
夕方は買い物に行かないと食べるものがなにもない。

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窯開きに来てもらったトマコさんからの差し入れ、絶品手作りケーキ。
しっとりとして、風味豊かだ。
アイスクリームとオレンジを添えて、三時のおやつにぺロリと完食。
キーマの分まで食べてしまった。

トマオさんトマコさんのブログはこちらから>>>としたいのだが・・
難しくて僕の技術ではまだできない。

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これもお客さんに差し入れしてもらった、ハスの実の甘いお菓子。
台湾土産だそうだ。
ウーロン茶を入れてみたら、これがまたお菓子によく合う。

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今回の窯開きに焼いた、徳利とぐいのみ。
ちょっと厚めで、燗酒が冷めにくい。

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クンは最近、外遊びの時間が増えて泥だらけで帰って来ることが多い。
久しぶりに洗った。
クンには迷惑だっただろう。
この後クンは、洗われたことをキーマに言いつけに行ったらしい。
後ろから見たら、まるで犬みたいにしている。

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by my_utuwa | 2010-05-10 22:07 | Comments(21)