『 桃林窯 器こぼれ話 』

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気分は一気にタイランド


今年は、冷夏ぎみで過ごしやすい日が続いていた。
ところがお盆を過ぎた頃からは、一転して暑い日が続いている。
にわか雨もよく降るせいで湿度が高く、蒸し暑い。

こういう時、我が家の食卓にはカレーが登場するところだが、
たびたびのカレー・・・。
いくらなんでも、さすがに飽きてしまった。

2か月程前に支給された定額給付金の使い道を、キーマといろいろ考えていた時、
何気なく使っては、あっという間に無くなってしまう。
普段では買えない食べ物を買って、思いっきり贅沢しようということにした。
僕は、念願だった伊万里牛を選んだ。
一度、伊万里牛でバーベキューをしたかったからだ。

キーマは、珍しい香辛料を買うことに決めた。
イカスミ、フェンネル、フェネグリーク、スターアニスなど。
日頃買わないものを、色々と買い込んでいる。
そしてその中にあったのが「トムンクンの素」という袋。
カレーに飽きたキーマ、買い置きしていたこの袋がストックルームにあったのを思い出し、
トムヤンクンスープを作り始めた。

出来上がったのは酸味のある激辛スープ。
豪華なエビがアクセントの、意外にあっさりした味だ。(このエビだって給付金。)
蒸し暑い日が続いた時にぴったりの、今年一番の大当たり料理だった。
                                               ナン


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今朝、玄関の前に朝どりの夏野菜が届いていた。
ご近所からの差し入れだ。
なす、さやいんげん、ゴーヤ、ピーマンはてんぷらに。
トマトはサラダに。
キーマの和風ドレッシングでさっぱりといただく。

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どれどれ、できたかな?
エビがのぞいている。
ぷ~んといい香りが立ち込めた。

東南アジアの輸入の鍋を、この日始めて使っている。
買った時は素焼きのままだった。
今一つピンと来なくて、自分の窯で焼きなおした。
「これで丈夫に使えるぞ」
渡した時、キーマはいっぺんに気に入ったようだった。

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わお~、できた、できた。
仕上げにちょっとだけミルクを入れたそうで、白濁している。
これがまた、なんともエスニックっぽい。

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福岡のあるラーメン屋さんが特注した、粉引きの小鉢。
秋口に出る、新メニューに使うそうだ。
先日無事、納品が終わった。

試しにうちでも使ってみた。
シンプルで、丈夫。使い心地もとてもいい。
気に入ってくれると、うれしい。

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最後は、サービスショットのピッキーだ。
ティシュを入れ替えようとしたら、ティッシュケースの籠の中に
いきなり入ってきた。

「おいピッキー、どいてくれよ」
言っても、なかなかどこうとしてくれない。
記念に1枚撮ってみた。

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by my_utuwa | 2009-08-24 23:17 | Comments(24)

ツバメのお宿



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黒髪山のふもとに移り住んで、12年が過ぎた。
当時、建築でお金を使い果たした僕たちは、引っ越しの後片付けもそこそこに、
工房とギャラリーをオープンさせなければならなかった。
オープンしながら、裏では後片付けに追われるというありさまだったが、
そんな僕らにひとつだけ、人に言ったら笑われそうな小さな望みがあった。
新しい家にツバメが営巣してくれないだろうかという、たわいもない望みだ。

有田の陶器市通りのあちこちで、ツバメが巣を作って子育てしている様子を見ていた。
時折顔をのぞかせるヒナは、なんとも愛らしい。
「いつか、僕らの家にも来ないかな」
キーマとよくそんな話をしながら、眺めていたものだ。
飽きることは、全くなかった。

引っ越しして来て一か月ぐらいたったある日、外での作業をしていると
スーッと頭の上をよぎるものがあった。
見上げると、ツバメだった。
もしやと思い工房の入口を大きく開けてやると、様子見をしていたツバメは
やがて中に入っていった。
そっと覗いてみてみると、ちょこんと棚板の上で首を傾げて止まっている。
営巣するんだろうか・・・。
僕たちの期待は一気に膨らんだ。

やがてツバメが三羽、かわるがわるやってくるようになった。
なぜだか、いつも三羽だった。
泥を運んで来た時は、小躍りさえしたものだ。



僕らの今年の春はいつになく、とても忙しかった。
ツバメがやってきたのに気付きながらも
工房のドアを開けてやるタイミングを、つい逃してしまった。
こんな失敗は、初めてのこと、
キーマが気付いて入口を開けたが、もう初夏をとうに過ぎていた。
卵を産むタイミングを、すっかり逃したのだろう。
ツバメは営巣することなく、1羽だけがたまに夜、寝泊まりに来るだけだった。
「今年はもう、無理かな・・・」
うっかりしたのが、心の底から悔やまれた。

7月中旬、土の準備のため一階に降りてみると、
ツバメの古巣の影がかすかに動いた。
しゃがんでいるツバメの頭が見えている。
「やったー!!」

キーマと僕は、今年もいつものようにツバメの巣を見上げている。
僕らのせいで、子育てをすっかり遅くさせてしまった。

南の国に帰る頃、ヒナは大きくなるんだろうか。
過酷な旅に耐えられるだけの体力をつける時間は、あるのだろうか。
巣を見上げるたびに、キューンと胸が痛むこの頃だ。         
                                       ナン




今年は4羽のヒナが育っている。
普段は物音も立てず、じっと巣の中に隠れているが、
親がえさを運んでくると、けたたましく並んで餌をねだる。
巣は作る手間を省いて、去年のリユース。

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ごめんなさいね。
巣の中は、きれいに使わなければならないので・・・。

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夏の粉引きの冷酒入れ。
キーマは小鉢に使っていた。
もらったゴーヤを軽く湯どうしして、薄くスライスして食べる。
おかかを乗せて生醤油で。
ほろ苦い夏の味だ。


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今年の夏にできたばかりの、刷毛目の板皿。
今日は、ひんやりショコラケーキを乗せている。
ブランデー漬にした、キーマの好きな栗がたくさん入っている。
甘くない大人のケーキ。
ブランデーのいい香りが漂っている。

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今年はギャラリーの入口に朝顔を植えた。
青い朝顔ばかりを植えている。
毎日ギャラリーに行くのが楽しみになった。

この辺は涼しいのか、夕方まで咲いていることも多い。
夕方になると、青い朝顔は紫色に変わっている。

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グリーンのカーテンとまではいかなかったが、ガラス越しに緑の陰が風に揺れる。
来年はもっとたくさん植えてみよう・・・。
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by my_utuwa | 2009-08-14 22:43 | Comments(26)

滝出現!!

「そろそろギャラリーを開けてくるね。」
キーマはそう言いながら、玄関から傘をさしてギャラリーに行った。
そしてすぐに、ぶつぶつ言いながら戻ってきた。
「滝ができている・・・。」

キーマは、母屋の北側の窓を開けて、「やっぱり滝ができている」と言った。
何を言っているのか分らないまま外を見てみると、本当に滝が流れていた。

敷地の北側には湖があり、水は周辺の田畑の灌漑に使われている。
大昔に谷を堰き止めて作られた人工のダムで、村では「黒牟田堤」と呼んでいる。
堤の中央には取水栓があり、必要な分だけを下に落として田んぼに引く。
ダムの両端にはオーバーフロー用の溝が掘ってあるが、北側がより深い溝になっていて
桃林窯のある南側は溝が浅く、北側の予備の役目になっているらしい。

堤の水は満水になり、昨日からの大雨でついに両方の溝からあふれ始め、
あふれた水はみずしぶきをあげて轟音を立てていた。
まさか自宅の敷地に突然滝が出現するとは・・・。

びっくりするやら嬉しいやらで、キーマは「滝を見ながらバーベキューしようよ。」
などと、ノー天気なことを言っている。

それにしても今年の夏は異常だな。                  ナン




連日の雨で裏の堤が満杯になった。

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右下、見えるだろうか
あふれ出した水が、見えていた。

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たどっていくと小川になっている
うちの敷地の中だ。

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ギャラリーのすぐ横
滝が出現。

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ゴーゴーと水の音
好きな音…だ。

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シンプルな粉引皿
煮魚に合うと思う、
すこしくぼみをつけたので、煮汁もいい感じに入る。
サバのショウガ煮・・・、いいね やわらかく煮たのでビールなんか・・・。

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刷毛目のコーヒーカップ
ちょっと小さめのカップ。
春先に作って意外と好評だった。
刷毛目の感じは色々、
好きに楽しく白化粧を掛ける。

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by my_utuwa | 2009-08-02 01:00 | Comments(20)