『 桃林窯 器こぼれ話 』

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回覧パン

「ねぇ見て、見て!!」
ゴールデンウィーク後の片づけをしていると、
キーマが工房に勢いよく入ってきた。
腕にはたくさんのパンを抱えている。

「どうしたんだ?そんなにたくさんのパン!!」
「回覧板よ!!」
「回覧板?でもパンだろ、それ・・?」
「そうよ、パン。だから、回覧板だってば!」
「???」
僕にはさっぱりわからない。
「キーマ、落ち着いてさ、ちゃんと始めから説明しろよ。」
「え~っと、そうね。」
パンを抱えたまま、キーマはそばにあった椅子に腰かけた。

キーマが言うにはこうだ。
月に一回、回ってくる村の回覧板。
去年は川下側から川上に向かって回っていた。
うちの担当は山の尾根づたいにある川辺さんの家まで。
この川辺さんの家に届けるには、正面からの道だと心臓破りのとんでもない急坂を
小枝につかまりながら登っていかなければならない。
そこで僕らは、森の中の道なき道を、藪をかき分けて届けていた。

ところが、今年は逆回りになった。
僕らは、崖下の中島さんの家まで届けるだけ!! 楽勝だ。

ギャラリーの入口まで、川辺さんが回覧板を手に息を切らしてやってきて、
「回覧板です。ハァハァ。」
そしてもう片方の手には、たくさんのパンが入った袋が下げられていたらしい。
川辺さんは、街なかでパン屋さんをやっている。
「今日は定休日だから、昨日の売れ残ったパンだけど、食べてね・・。」

キーマは、大喜びして、
「回覧パンって、いいねぇ。」そんな事を言いながら、貰ったパンをほおばっている。
                                                   ナン




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ゴールデンウィークの前後、僕らは準備で大忙しになる。
普段は食べない、インスタント食品や、買ってきた惣菜も
頻繁に食卓に上るようになる。
そろそろ音をあげそうになってきた頃、キーマが久しぶりに
台所に立つ時間を取って、肉じゃがを作った。
自分でも食べたかったらしい。
新作の波縁小鉢に入れて、一杯飲むことにした。

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ささがきゴボウと牛肉の煮付け。
庭から山椒の葉を摘んで添えてみた。
日本酒とよく合う。

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実はこれ、窯開きの時に屋外に飾っていたぐい飲み。
赤札で出していたのを、キーマが自分用にとキープ。
冷酒用に作ったが、キーマはこれでワインを飲むつもりらしい。
シンプルな粉引き。

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時々立ち寄る地酒屋のおやじが薦めてくれた、今日の日本酒。
冷蔵庫でキーンと冷やして、まず一口。
口の中に、フルーティーな味わいが広がる。
まろやかで、芳醇。
甘口はキーマごのみ。

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10年以上前に、沖縄に転勤していた親友からプレゼントして貰ったシーサー。
ピッキーはよく、ここでくつろいでいる。
立ち上がると、シーサーとまったく同じくらいの大きさになる。
最初に見たときは、シーサーが3匹になったように見えて、
思わず目をこすりそうになった。

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by my_utuwa | 2009-05-18 23:09 | Comments(24)