『 桃林窯 器こぼれ話 』

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サクラ 、咲く

「う~ん」とうされているナンの背中をゆり起した。
ナンは目を覚まし、体を起こした後深い息をした。
額も背中もびっしょりと寝汗をかいている。
「うなされていたよ。悪い夢でも見た?」
「うん、いつもの夢だよ。今の季節だからね。」
ナンは笑った。
 
ナンは毎年春になると、同じ夢にうなされる。
悪夢は、きまって受験に失敗する夢だ。
ナンは若い頃、大学受験に落ちたことがある。
よほどショックだったらしく、その後進路を見失ってしまい
受験そのものに、まったく興味がなくなってしまった。

アルバイトを渡り歩く、今でいうフリーターのような生活をしていたらしい。
自分の中では、充電期間を設けたつもりだったと振り返る。
若かった彼は、でもそんなことをいちいち両親には話さない。
美術系の学校に入リ直すまでの数年間は、両親をずいぶん心配させたそうだ。
「一言説明すればよかったよ、悪いことしたなあ。」
今では若かった自分の至らなさを、振り返る余裕もできた。
 
「まいったな、もう30年ちかくも前のことなのに・・・、 今もトラウマになっているよ。」
「若い時だったから、よっぽどこたえたのね・・・。」

2週間ぐらいたったある朝、ナンがニコニコしながら起きてきた。
「キーマ、ついに合格した夢を見たぞ!!」              キーマ


さいた、さいた、サクラが咲いた。

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乳待坊公園の桜が見ごろを迎えた(雄岩.雌岩を望む)

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桜と屏風岩

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黒髪山と桜

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薄墨を流したような桜が里山へと続く

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桜の木の近くにお地蔵さまがひっそりとたたずんでいる。

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水がわき出ている場所の近くの石仏。ハイカーが手を合わせていた。
石仏にお断りして写真を撮らせてもらった。

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焼き締めの器。
花入れ、ポット、ウォーマー、カップなど。

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久しぶりにチャプチェを作った。
春雨にたくさんの野菜が入った、韓国料理。
野菜が多すぎて春雨が見えない。
コショウをきかせて熱々を一気にいただく。

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楕円の焼き締めの器に入れて・・・。ではいただきます。

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by my_utuwa | 2009-03-31 22:18 | Comments(30)

個展の風景

3月17日からの1週間、佐賀 村岡屋で個展を開催。
ここのギャラリーは老舗の和菓子屋に併設された、純和風の雰囲気。
毎年、今の時期に新作展をする事にしていて、今年で14回目を迎える。
毎年、楽しみに見に来てくれる方が多く、緊張する個展でもある。


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キャラリーへのアプローチ

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個展会場

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塊を意識した粉引きの花入れ

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ボリュームのある炭化焼締の花入れ
野の花を簡素に入れてみた

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刷毛目の掛け花入れに
土手に咲いていた菜の花

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角型花入れ

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かずら付きの器に野の花

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粉引きのティーポット、カップとソーサー

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by my_utuwa | 2009-03-20 22:13 | Comments(22)

ホームベーカリー パート2

「なんでかなぁ・・・。」
ホームベーカリーの中のパンを見て、ナンがつぶやいている。
今まであんなに香ばしく、ふっくらとおいしいパンが焼けていたのに、
最近は、どうしてだかあまり膨らまなくなってしまった。

「小麦粉が古くなったのかもしれないなぁ・・・、今日買い物に行くんだったら、
ついでに小麦粉も買ってきて。」
我が家では、パンはいつもナンが作ることになっている。
硬いパンをかじりながら、私は買い物リストに小麦粉を付け加えた。

3日後、新しい小麦粉で、パンを焼いてみたが、結果はやっぱりおなじ。
「イーストの方が古いのかなぁ・・・。」
「はい、ドライイーストね。」
メモに、新しく書き加える。

イーストを新しくしても、結果はおなじだった。
ホームベーカリーのお任せモードだから、コツなんていらないはずなのに
一体どうしたんだろう・・・。

ナンはだんだん作る間隔が長くなって、最近はベーカリーが棚の中から
引き出されることが少なくなっていた。
ところが・・
友達の奥さんから、とてもおいしいパンをいただいて、ナンは再び作る気になったようだ。

「キーマ、パンをこねるところだけホームベーカリーにやらせて、
焼くところは、自分達でやれば どう?」
「うん、いいかも。やってみようか・・・。」

こうして、初めて焼いたパン。
発酵させたり、ガス抜きしたり結構大変。
初めて作ったパンは、やっぱりあんまり膨らまなかった。
それでも手を加えたぶん、なんだかいつもよりおいしく感じられる。

次の日、バーガー風にしてフルーツも付けて、
めいっぱいおしゃれをさせた後、カメラとお腹におさまった・・・。      キーマ




プロの作と見まがうばかりの手作りパンをいただいた。
ふっくらとして、ほのかな甘みのある上品な味だ。
ドライフルーツが中に入っていた。

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キーマ初挑戦のパン。
ホームベーカリーの説明どうりに、手作業で焼いてみた。
膨らみは書かれている大きさの半分ほど・・・ なんか変。
見た目はおいしそうだけど。

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次の日はバーガー風にしてみた。
生ハムと、地卵入りで、ボリュームもある
フルーツも、付けてみた
ナンは大喜びだ。

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粉引きの蕎麦猪口。
そば猪口だからそんなに大きくはない。
濃いめのコーヒーには、ぴったりだと思う。

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シンプルな粉引きのカップ。
突き出しやあえ物、デザート用に。

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実はこれ、グラタンの器。
白いホワイトソースを入れると、抜群においしそうに見える。
ぐつぐつと焼きあがったチーズにスプーンを入れて、
この器面白いね、・・・、なんて言ってもらえたら嬉しい。

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先日のカレー皿の姉妹品
長皿に足が付いている。
とても気に入っている新作だ。
佐賀の個展に出品する。

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作陶展のお知らせ

・ビーフカレーのお皿展(企画展)
期間)  3月3日(火)~22日(日)
       11:00~19:00

場所)  器らくや  悠遊

     ☎092.554.2220
     〒815-0035       
     福岡県 南区 向野 2-4-8

内容) 毎年好評のアニバーサリー・企画展。
     今年は、10人の作家によるそれぞれのビーフカレー皿、3種類。
     吉田求 最新作のカレー皿を展示・販売。








・吉田求 器展
期間)  3月17日(火)~22日(日)
       10:00~18:00

場所) 高伝寺前村岡屋ギャラリー

     ☎0952.24.5556
     〒840-0027
     佐賀市本庄町大字本庄961-5

内容) 粉引き、刷毛目、炭化焼き締めの家庭食器。
     土のグラデーションを活かした楕円鉢、
     カズラ付きのカップなど・・・。
     最新作の器、300点を展示販売。


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by my_utuwa | 2009-03-10 07:48 | Comments(27)