『 桃林窯 器こぼれ話 』

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雪景色

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黒髪山は、すっかり雪化粧を施した。
この辺一帯は県立公園にもなっているが、山岳信仰の場でもある。
春にはお遍路さんが巡ってくるこの山も、今は人を寄せ付けない。

天気の良い日、僕らはたまに、山の水を汲みにゆく。
手が切れそうなくらい冷たい水は、豊かな自然を物語っている。
沢に感謝して、ペットボトル一本分を貰い、すぐさま車を引き返す。
山の水で入れる緑茶はまろやかで、とても深い香りがある。
僕らの村のあるこの山は、静かで長い冬の季節の真っただ中だ。




桃林窯の入口から工房を見たところ。

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雪の中のギャラリー

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ナンは、春の企画展の制作を始めた。

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この棚が作品でいっぱいになると窯に火が入る。

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うちのニャンズ。ヒーターの前から離れない。

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by my_utuwa | 2009-01-27 00:45 | Comments(24)

珈琲ブレイク


子供の時から、甘いものが苦手だった。
一生、口にすることはほとんどないと思っていたケーキだったが、
結婚したナンが、甘いお菓子も普通に食べる人だった。
おいしそうにパクパク食べるナンのケーキの端っこをつまむうちに
なんとか少し食べられるようになり、やがて観よう見まねで作るようになった。

フルーツケーキは、結婚したての全くお金がなかった頃、残ったドライフルーツを
捨てられなくて、貰ったブランデーに漬けて保存したのがきっかけだった。
今では、わざわざ買ってきて、常備するようになった。
ケーキに焼き込むドライフルーツ漬けは、いつも気楽に気長に作っている。
他のお菓子を作った時に、半端に残ったレーズンやリンゴ、プルーンやアプリコット、
お正月の残りの干し柿なんかはフルーツ漬けには格好の材料だ。
ガラス瓶に、小さく刻んだフルーツを入れ、ブランデーをひたひたに注ぐ。
棚の奥に静かに置き、ほかの材料が出たときにブランデーと共に、また足してゆく・・。

こうしてゆっくり時間をかけて、ガラスの瓶がいっぱいになった頃に
フルーツケーキを焼くことにしている。
フルーツケーキはクリスマスのころに作るお菓子らしいが、
私はクリスチャンではないので、食べたい時、思いつくまま焼いている。

うちで作るケーキはブランデーとフルーツがたっぷりで、しっとりとした味わいがある。
食べると酔っ払いそうになるが、深入りのコーヒーとなんともよく合う・・。
と言っても、甘いものはやっぱり得意ではない。今でも沢山は食べられない。
だから、私の作るケーキは、そんなに甘くはない。

雪の舞う日の工房は、訪ねて来る人も少なくなる。
そんな時に、こんなフルーツケーキが、今ではちょっとした楽しみになっている。
                                       キーマ


ケーキの材料をきちんと計って、用意する。
ちょっと面倒な作業だが、これが終わると半分は出来たも同然だ。
一番奥の中央が、ドライフルーツのブランデー漬け。
これで、ケーキ2~3台分。

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一台分をはかって容器に移す。
ブランデーの香りが、目覚めたように台所中に漂いだす。

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バターや卵、小麦粉などの生地の中にドライフルーツを混ぜ込んだところ。
さっくりと混ぜて、オーブンを温め、いよいよ焼き始める。
一時間後が楽しみだ。

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ようやく、焼きあがった・・・。

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最初の一切れを取り分けて、写真に収めた。
キッチンにあったイチゴを乗せて・・・。
「出来たよ~」

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今日のコーヒーに使ったカップ。
もう10年以上も作り続けているロングセラー。

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炭化焼締の砂糖入れ。
栗のスプーンは、去年収穫した栗を利用した。

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クリーム入れ。
砂糖入れに合わせて、これも炭化焼締。

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コーヒーが入った。
ナンを呼んで、珈琲ブレイク。

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by my_utuwa | 2009-01-17 21:51 | Comments(29)

初もうで

年末は暗いニュースが続き、みんな元気がなくなった。
世の中は、不況の嵐が吹き荒れて、経済も急速に失速している。
だからという訳ではないが、今年はいつもと違うお正月を
迎えようということになった。

大みそかの夕方、飛行機に飛び乗って、東京へ向かった。
初もうでに行くためだ。
飛行機はがらがらに空いていた。
着いた後、すぐに予約していたホテルに入る。
部屋に入るとキーマはごそごそと、バッグの中からなんとおせちを取り出した。
一泊なのに、なぜだか荷物が多いと思っていた・・。
キーマは、年末はどこの店もしまると心配したらしい。

ホテルの近くのコンビニでビールとおつまみを買っていたが、
思わぬごちそうをつまみながら、夜が更けるのを待って近くの神社へ繰り出した。
神社は参拝客で意外と混んでいて、活気があった。
あちこちで「おめでとうございます。」とあいさつする声が聞こえている。
夜の空気はキーンと冷たく、時折冷たいからっ風が肌を刺す。
眠い目をこすり、小さく身震いしながらの参拝だった。

翌日は遅めに起きて、ホテルの最上階にある温泉に入りに行った。
手足がだんだんほぐれていって、お湯の中で広がってゆく。
寝ぼけまなこに朝の太陽がまぶしいが、実にすがすがしい。
昨日は遅くまで食べていたせいで、おなかは全然空いていない。
部屋に戻ると、「お正月の朝食も持って来てた・・・。」と
キーマは冷蔵庫を指さした。
「大丈夫。帰りの飛行機の中で食べよう。」
帰りの飛行機まで少し時間があったので、ついでにもう一度初もうでに出かける。
こうして僕らはあんまりお金のかからない、つつましい一年をスタートさせた。




歩いていると、ホテルオークラのわきに出た。
「ここに泊ったことにしようか。」とキーマが笑う。

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オークラの門をはいると、左に石段がある。
下りてゆくと、散歩コースになっていて、東京とは思えない静けさだ。

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しばらくすると、お地蔵さんがある。
ここにもお参りしてゆこう。

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オークラを抜けると、汐見坂に出る。
ここをさらに下っていく。

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途中にあった郵便ポスト。
都会的に見えるのは何でだろう・・・。

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金刀比羅宮についた。
ここも参拝してゆこう。

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境内の中には、竜神の口元から御神水が流れていた。

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境内を出て、さらに下っていくと、なにやら由緒のある蕎麦屋があった。
さすがに元旦は閉まっていたが、今度はここで食べてみたい。

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都会の元旦は、人も車も少なく、青空が広がっている。
さあ、今年も一年が始まった。

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by my_utuwa | 2009-01-06 23:21 | Comments(27)